2025年・清水中学校版 ジョン万スピリット

沖縄修学旅行に向けて

 清水中学校2年生は、修学旅行で沖縄を訪れます。
 それは、郷土の偉人である ジョン万次郎が、長い航海の末に日本で最初に上陸した地が沖縄であったことに由来しています。異国で学び、多くの困難を乗り越えた万次郎は、沖縄で取り調べを受けながらも、あきらめずに帰国への道を切り開きました。沖縄は、万次郎にとって「日本への再出発の地」です。
 
 今年も沖縄を訪れる前に万次郎の歩みを振り返り、「ジョン万スピリット」について考えを深めました。(昨年の様子はこちら。)困難な状況でも挑戦し続けた姿、自ら学び道を切り拓いた自立の精神、周囲への感謝や思いやり――。万次郎の生き方や考え方を自分たちなりにとらえたうえで沖縄を訪れ、現地での学びを通して、さらに理解を深めていきます。

 

授業の様子

 はじめに、土佐清水市で作成している絵本や紙芝居を通して万次郎の生涯を振り返りました。
 小学校での学習を思い出しながら、漂流、鳥島での生活、アメリカでの経験、そして沖縄に上陸してからの道のりを確認しました。

主に小学校低学年で活用されている紙芝居

 その後、班ごとに、自分たちの思う「ジョン万スピリット」について語り合いました。
 生徒から多く挙がったのは、

・諦めない心
・挑戦する姿勢
・自立
・仲間への思いやり
・感謝の気持ち

といった言葉でした。

 「どんな困難な状況でもあきらめない」「自分で考え行動する」「仲間を信じる」など、万次郎の生き方と重ねながら、それぞれが自分なりの考えをまとめることができたのではないかと思います。

 続いて、沖縄テレビが作成した「ジョン万次郎 琉球へ」を視聴し、理解を深めました。最後はクイズで振り返りを行い、楽しみながら学びを確かめました。

生徒の感想より

  「143日間を生き延びた精神力がすごい」
  「最初はジョン万スピリットが言えなかったけれど、今は説明できる」
  「小学校のときより深く考えられた」
  「沖縄の人に自分たちの言葉で伝えたい」
など、万次郎の人生をあらためて見つめ直し、その生き方を自分なりにとらえようとする姿がうかがえました。

 また、「自分が鳥島に漂着したら生き延びられないと思う」「仲間が落ち込んでいても前向きだったところを尊敬する」といった声もあり、万次郎の姿を自分自身と重ねながら考える様子も見られました。

 動画やクイズでの振り返りも好評で、「知っているつもりだったけれど、意外と覚えていなかった」「もっと詳しく知りたくなった」という前向きな声も多く聞かれました。

沖縄での学びに向けて

 沖縄では、万次郎の足跡をたどるだけでなく、さらに問いを深めていきます。

 生徒からは、

・万次郎は沖縄でどのように過ごしていたのか
・取り調べではどんなことを問われたのか
・当時の沖縄はどのような状況だったのか
・沖縄の人々は万次郎をどのようにとらえているのか
・糸満市と姉妹都市となった背景にはどんなつながりがあるのか

など、具体的で多様な問いが挙がりました。「現地で確かめたい」「沖縄の中学生と交流して聞いてみたい」という声もあり、学習への意欲が高まっています。

 今回の授業で生まれた問いや考えを土台に、沖縄で新たな視点を得ながら、万次郎の生き方をより多面的にとらえていきます。