3週間の語学留学(CEFR B1レベルスタート)

 土佐清水市では、英語圏への半年~1年間の長期留学を希望する清水高校生を対象に、最大1,000,000円の補助金を交付します。
 世界を舞台に学び、挑戦し、自分の可能性を広げようとする生徒を全力で応援します!
(対象:清水高校在籍生徒/人数限定)

話すことで広がる、人とのつながり(3週間)

英語力

・英語は大の苦手だったが、1年前にオンラインレッスンを受講し始め、英検2級を取得。
・入学時のレベルチェックテストではB1
・留学時点で日常会話は問題なくでき、現地でも一人でタクシーに乗って観光を楽しめるほど  の力がついていた。

選択したカリキュラム

・個人レッスン:45分 × 4コマ
・グループレッスン:45分 × 3コマ
※ 毎朝の単語テスト あり

1週目:手探りの状態から始まった留学

 留学当初は明確な目標がなく、なんとなく授業を受けていました。学校のカリキュラムも生徒に任せる部分が多く、「何をすればよいのか」が分からないまま時間が過ぎていきました。
 ただ先生やクラスメートと会話しているだけで、「これならオンラインレッスンとあまり変わりはないのでは……」と、学びの実感はあまりありませんでした。
 1週目の終わりに受けたTOEICの模擬テストでも、結果は変わらずB1レベル。
 「このままでは何も得られない」と感じ、英検準1級合格を目指すことにし、カリキュラムマネージャーに伝えました。

2日目:新たな目標ができた

 目標を伝えると、学校がすぐに対応してくれ、先生を変更してもらうことができました。
 自分の弱点はスピーキングと、特にサマライジング(要約)だと伝えたところ、そこを重点的に指導してくれる先生が担当になりました。
 そこからは授業の流れも明確になり、
  2時間:英検対策
  1時間:発音
  1時間:文法
  3時間:スピーキング(記事を読んで質疑応答、ディスカッション、グループディベートなど)というように、内容がバリエーション豊かで実践的になりました。
 ただ中には、先生が自分の話ばかりして学びのない授業もあり、「先生との相性の大切さ」も実感しました。

3週目:英語で過ごすことが当たり前になった

 3週間目も基本的には2週目の延長でした。
 3週目が終わろうとするころ、先生に「私の英語力は伸びたと思う?」と聞いたら、「全然」と笑われました。自分でも「まぁ、そうだろうな」と思いました。
 再度受けたTOEIC模試でも、結果はB1のまま。少しスコアが下がったほどでした。でも、B2に上げるには時間がかかるものだとわかっていたので、「そんなもんかな」と思えました。

 英語学習という点では大きな成果はなかったかもしれません。
 しかし、英語で生活をすることが当たり前になった、という点では大きな変化があったと思います。スタッフとも仲間とも英語で話し、買い物や洗濯、外食、バスやタクシーでのやりとりなど、すべてが実践の場でした。
 こうした体験を通して、「生きた英語」と向き合えた気がします。

異文化交流の中で感じたこと

 印象的だったのは、他国の留学生の「話す力」です。
 たとえば中国や台湾の学生は、臆せず話す力に長けていました。間違いを気にせず、自分の言いたいことを積極的に表現する姿は、日本ではあまり見られない光景でした。その姿勢に刺激を受け、「完璧じゃなくても伝えようとすることが大事なんだ」と感じました。
 授業や日々の交流の中で、いろいろな国の考え方や習慣などについて知られたのも貴重な経験です。宗教や食の違いなど、机の上では学べない「世界の多様さ」を体感しました。現地でできた友達と、レストランやモール、観光地、海、山など、いろいろな場所へ出かけたのも良い思い出です。

 また、留学を通じてさまざまな職業や人生の背景をもつ人たちに出会うこともできました。
 みんな自分の目標を持ち、それぞれの方法で挑戦していて、「テストで点を取ることだけが人生じゃない」と思えるようになりました。

3週間の留学を通して

 私は夏休みをシーズンを外して留学に行きました。7~8月は学生が多くてにぎやかだったそうで、それも楽しそうではありましたが、自分的には少し時期を外して行って正解だったと思います。静かな環境で学びに迎えたこと、また、人気講師の授業を選択しやすかったことがその理由です。

 留学期間については、3週間は短すぎると感じました。特に、ある程度の語学力がある人は、1か月間では成果が出にくいと思います。とはいえ長すぎても集中力が続かないので、3か月ほどがちょうどいい長さではないかと思いました。

 この留学で一番感じたのは、「流されず、自分のゴールを持つことの大切さ」です。時間もお金もかけて行くのだから、目的を明確にして、自分の意志で学ぶことが大事。そうすれば、結果以上に得られるものがきっとある――そんな実感を得た留学でした。