1年生で身に付けた「探究的な学び」の基礎的なスキルや方法などを生かし、2年生では自ら学びを深める力をさらに伸ばしていきます。
2年生のゴール
自分たちの力で探究的な学びのサイクルを回し、納得解を見出そうとする。
*重点ポイント*
他の地域と比較してみよう!
根拠を明確にしてまとめ・表現してみよう!
2年生はどんな活動から始めるの?
まずは沖縄での修学旅行を通して、清水と別の地域を比較をすることで、清水の特徴についての理解を深めます。そして、今年度の課題設定につなげます。
なぜ修学旅行で沖縄に行くの?
ジョン万次郎と豊見城市の関係
中学生が修学旅行で沖縄を訪れることになったのは、沖縄県豊見城市と高知県土佐清水市が姉妹都市提携を結んだから。その背景には、幕末の偉人・ジョン万次郎(中浜万次郎)の生涯における沖縄との深いつながりがあります。
1851年2月3日、ジョン万次郎はアメリカから帰国する際、最初に沖縄本島南部の現在の糸満市に上陸しました。その後、彼は半年間、豊見城市の翁長集落で生活しました。この歴史的な出来事をきっかけに、豊見城市と土佐清水市は1993年(平成5年)2月3日に姉妹都市提携を締結しました。 (とみぐすく市役所姉妹都市のページより)
ちなみに土佐清水市はアメリカのフェアヘーブン市やニューベッドフォード市とも姉妹都市提携を結んでいて、短期ホームステイや現地でのジョン万祭りへの参加などで各市との交流を深めています。
比較する前に
一言で「沖縄に行って清水と比較する!」と言っても、比較するためにはまず自分をよく知ることが大切です。自分自身をよく理解していないと、比較の基準が曖昧になり、相手の良いところばかりが目についたり、必要以上に劣等感を感じたりする原因にもなるからです。
逆に、自分の姿をしっかりと把握していれば、比較したときに「この人は自分とは違うけど、自分には自分の良さがある」と冷静に受け止められるようになります。
自分たちの思う「ジョン万スピリット」とは

例えば、自分たちの考える「ジョン万次郎」を明確にしてから沖縄に向かうことで、沖縄の中学生との交流やジョン万関連の施設等訪問等の活動に深まりが生まれます。
そこで、土佐清水市の作ったジョン万次郎の紙芝居や絵本や沖縄テレビの制作した「ジョン万次郎 琉球へ」などを参考に、自分たちは「ジョン万スピリット」……つまりジョン万次郎の意志や性格、生き方価値観などをどうとらえているのかを言語化してみました。

様々な観点で沖縄と清水を比較してきます!
1年生では、生まれ育ってきた地域をじっくりと見つめなおし、土佐清水市の本質や魅力を再発見しました。修学旅行では、その経験をもとに、様々な観点で清水と沖縄を比較してきます。きっと新たな発見が生まれるはずです。


