令和4年度 高規格道路整備の必要性について

令和4年度 高規格道路整備の必要性について

 住みやすい町づくりに向けた交通網の整備についてお聞きします。
 四国8の字ネットの高速道路網は、2020年4月1日現在で、72パーセントが整備されています。しかし、高知県の端にある室戸市や土佐清水市では整備が遅れていると感じます。そこで、私は、四国8の字ネットにつながる高規格道路をつくることを提言したいと思います。
 高規格道路をつくることで、土佐清水市にとってプラスになると思われることはいろいろありますが、最も期待できるのは、観光客の増加です。
 特に、2年前にオープンしたSATOUMIは、令和4年2月に来観客数30万人を突破しています。他にも日本ジオパークに認定された竜串、四国最南端の足摺岬など、土佐清水市には観光スポットが数多くあります。交通網を整備することで、この土佐清水市に人が訪れやすくなることは間違いありません。
 また、防災の観点からも、交通網を整備することは必要であると考えます。
 高規格道路は、南海トラフ地震の発生時に支援物資の輸送をいち早く行うために必要であると考えますし、高規格道路自体が避難場所になったり、津波から住民を守る堤防の役割を果たしたりします。
 命の道をつくることは、災害時に住民の命を守り、被害を最小限に抑えることにつながります。
 しかし、高規格道路をつくるにあたっては、自然破壊や建設費、維持費といった膨大な費用がかかるという課題も出てきます。
 現在の土佐清水市における交通網の整備状況や今後の計画について教えていただければと思います。

(回答)

 四国8の字ネットワークということで、高知県では命の道という位置づけをしておりまして、毎年、国交省や国会議員の先生方への要望活動も行っております。
 その際には、命の道という、このバッチを付けて東京で活動しております。
 今、ご質問のあった四国8の字ネットワーク、この道は、四国横断自動車道、4つ路線があるわけですが、全長が約810㎞の高規格道路ネットワークのことで、四国4県を8の字で結ぶという計画です。
 四国8の字ネットワークという言い方をされておりますが、このネットワークの整備が着実に進められております。
 高知県では、あとは窪川の一部と旧佐賀町から四万十市、また、宿毛市から愛南町がこれも計画決定、事業決定されていますので、どんどんとこれから進むというふうに思われます。
 残念ながら土佐清水市は、この四国8の字ネットワークから外れております。先ほどの質問でも出たとおり、室戸と清水がこの8の字ネットワークから外れております。
 しかしながら、今、防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策というのが閣議決定されてから、この高規格道路のミッシングリンク解消等、道路ネットワークの機能強化対策に新たに重点的に取り組むことになっております。
 これに伴いまして、高知県では広域道路ネットワークの計画の構想路線、つまり、この8の字から外れた室戸と清水の方ですね、こっちの方で言えば、四万十市から清水、大月町を回って宿毛市に抜ける、この幡多西南地域道路というのが計画にあがりました。昨年度に計画にあがったところでございます。非常に期待をしております。
 まずは8の字ネットワークがすべて開通した後に、この高規格道路が清水まで延びてくるという計画が具体化されているところであります。
 ご指摘の通り、東日本大震災の時には、大津波が沿岸部を襲って甚大な被害が発生したことから、くしの歯作戦、これは聞いたことがあると思いますが、国土交通省の東北地方整備局が宮城県や自衛隊と協力して緊急輸送道路を切り開いて有効的な効果を上げました。
 また、震災時には隣接する市町村から土佐清水市までの道路を切り開いて活用できれば、同様の効果が上げられるというふうに期待をしているところであります。
 先ほど申しましたように構想路線である高規格道路、これを整備することができれば、災害に強いネットワークができて、病院に負傷者を搬送し、支援物資を避難所に迅速に届けることができるようになります。また、道路が整備されると観光客の移動時間の短縮が期待できるとともに、観光客も増加してくれると思っております。
 さらに、魚や農産物の販路拡大など、市の産業がプラスになる効果、これをストック効果と呼ぶのですが、こういった効果も期待できると思っておりますので、まずは、くどいようですた、四国8の字ネットワークを完成させ、そしてここから土佐清水市まで延びる高規格道路を整備し、命の道を構築する。これが一番大事なことであると考えておりますので、その実現のためにも今後も要望活動を強めてまいりたいと思っております。

提言を実現に近づけるヒントや行動の例

◆地域が納得する再エネ計画へ

① 現状を調べる
・四国8の字ネットワークや幡多西南地域道路の計画状況を調べる。
・現在の交通所要時間やルートを整理し、地図や図にまとめる。

② 期待される効果を整理する
・観光、防災、物流などの観点から、高規格道路ができた場合のメリットを整理する。
・他地域で道路整備後に起きた変化(観光客数増加、輸送時間短縮など)を事例として調べる。

③ 地域の意見を集める
・観光業者や商店、防災関係者、住民などにヒアリングやアンケート等を行う。
・賛成・反対・懸念点を分けて記録し、立場ごとの特徴を整理する。

④ 課題と対策を明確にする
・自然環境への影響や建設・維持費などの課題を確認する。
・他地域での課題克服事例や代替案を調べ、対策案を考える。

⑤ 高規格道路整備の必要性や効果を、根拠や事例とともに提言書にまとめる。
※アンケートやヒアリングの結果を整理し、課題と改善案を明確に示す。