令和4年度 地元進学を可能にする大学誘致と交通整備について

令和4年度 地元進学を可能にする大学誘致と交通整備について

 現在、土佐清水市では少子高齢化が進んでいたり、 転出者が多く、 人口が減少したりという課題があります。 大学に進学するには、 一番近くても高知市の方まで行く必要があり、大学進学を考える若者が土佐清水市から離れてしまっているのが現状です。
 土佐清水市に大学を誘致することで、地元に進学先ができ、 他の地域からも進学する人が来るので、 人口が増えると考えられます。
 例えば、今後、高齢者が増加し、介護に携わる人が足りなくなるという社会問題を踏まえて、福祉について学べる大学を誘致したり、 土佐清水市の魅力である海を活かして、海洋について学べる大学を誘致したりすることができれば、時代のニーズに応えたり、土佐清水市の魅力を発信したりすることにつながると思います。
 誘致のためには、まず、 市が土地を提供し、 何十億円も補償する必要があります。
 また、せっかく大金をかけて誘致しても、 土佐清水市に来るまでに時間がかかるという理由で人が来てくれず、 大学が長く続かない可能性もあります。
 つまり、誘致を成功させるには、 アクセスの良さが不可欠ということです。 現在の土佐清水市は、コンビニやドラッグストア、 スーパーマーケットなど最低限の諸機能は整っていると思いますが、 アクセス面においては、十分な状況とは言えないのではないでしょうか。
 今後、土佐清水市をより良くする政策として、 大学誘致について考えられていることがないか、お聞きしたいです。 また、 あわせて、 土佐清水市へのアクセスを良くするために取り組んでおられることがあれば、 具体的に教えてください。

(回答)

 議員ご案内のように、 人口減少が進んでいる本市において、 高校卒業後の進学先が本市に無いことから、 進学を理由とした転出となり、人口減少にもつながる一因となっています。 さらに大学や専門学校等で土佐清水市を転出した後、進学先で就職・生活をし、本市に戻ってこないという現状もございます。
 その様な中で、 高齢者福祉、介護、医療等に携わる人の人材不足という課題も生まれてきています。
 大学進学による人口減少への対策、 また、 市外からも学生を呼び込むという視点で大学誘致は非常に良いアイデアだというふうに思っております。 以前、 ジョン万次郎を活かした外国語に特化した国際大学を本市で開設できないかとの提案を受けたことがございます。 ただ、 費用的なことや土地の問題などで実現にはかなり高いハードルがございまして、 議論が進まなかったという記憶がございます。
 現在は、 幡多地域の6か市町村が取り組んでいる幡多地域定住自立圏構想というものがあるのですけど、 その中で四万十市に京都の看護大学の看護学部を誘致する取組を四万十市が中心となって、 幡多の市町村が共同で行っております。 具体的には、令和5年4月に四万十市下田地区に四万十看護学部の開設を予定しているものでございます。
 今月、7月号の市の広報誌へも入学説明会のお知らせを載せていますが、 入学定員 80名の4年生大学となっております。
 皆さんの中で、将来看護の仕事に就きたいと思っている方がおいでになったら、是非、受験してみたらどうでしょうか。 自宅から4年制大学に通学でき、 費用的にも負担が少なく、高度なスキルが身に付き、 将来的には地元に就職も可能となりますので、 是非、選択肢の一つに挙げていただきたいというふうに思っております。
 先ほど、 幡多地域定住自立圏構想という皆さん、あまり聞いたことがないと思いますけど、ちょっと説明をさせていただきますと、 幡多地域定住自立圏というのは、簡単に言えば、 土佐清水市、 四万十市、 宿毛市、 黒潮町、 大月町、 三原村の6つの市町村が1つの大きな共同体として、 一緒に医療や観光などの課題に役割分担をしながら取り組んでいきましょうというものです。
 こういう取組でいろんな面で6か市町村が取り組んでおります。 人口減少や高齢化が進む中で1つの自治体では都市機能の維持が非効率であることも多く、 幡多6か市町村が一体となって幡多郡という大きなくくりで地域活性化・生活機能の維持を図ることを目的としています。 土佐清水市が単独で行うよりも幡多という地域全体で大学を誘致することで、より効率的で学生にとってもメリットがあるというふうに思っておりますので、是非、皆さんも一つの選択肢として挙げていただきたいと思っております。
 次に土佐清水市のアクセスを良くするための取組については、 高規格道路の延伸に取り組んでおります。 先ほど市長が岡田議員に詳しく高規格道路のことについては答弁いたしましたけれど、 現在、 黒潮町の拳ノ川まで高規格道路が延びてきておりまして、さらに西への延伸の取組も幡多6か市町村が合同で国などへの要望を進めております。 取り敢えず現在工事が進んでおります黒潮町の佐賀まで早期完成ができるように取り組んでいきます。
 この他にも皆さんあまり利用していないかも知れませんけど鉄道やバスの運行に対する支援も行い、 公共交通の確保に努めておりますので、是非、皆さんもバスや鉄道を使っていただいて公共交通を残す取組に参加していただいたら幸いと思います。

提言を実現に近づけるヒントや行動の例

◆実現を目指した提言へ

① 若者が地域を離れる理由を調べる
・高校生・若者にアンケートを取り、「進学」「就職」「生活環境」などの理由を集計。
・家族や地元の大人にも「なぜ若者が残らないと思うか」を聞く。

②地元で必要な学び・仕事を明確化する
・病院、介護施設、観光業、漁業などに「今後必要な人材・スキル」をヒアリング。
・特に若者がやりがいを感じられそうな職種をリスト化。

③進学先・学びの場の選択肢を広げる案を作る
・大学のサテライトキャンパスやオンライン学部の事例を調べる。
・高校卒業後も地域で学べる仕組み(通信制+実習先)を考える。

④地元で働く魅力づくりを検討する
・地元企業や自治体と連携し、インターンシップや職業体験の場を作る。
・若者向けのシェアハウスや住居支援の事例を集め、案に盛り込む。

⑤調べたことをもとに提言を作る。
・「学びの場」と「働く場」をセットにした提案にする。