平成29年度 質問と答弁(一部抜粋)
土佐清水市での少子化対策について
(質問)
土佐清水市は過疎化、少子化が進み、地域の生活基盤が成り立たなくなっています。働く場所が少なく、若者が市外に出ていくことが多くなっています。若者が希望を持って地元で元気に働くことができれば、もっと地域に活力が生まれ、にぎやかな町になると思います。市として若者の就労支援としてどのような対策をし、どのように考えていますか。(答弁)
わかりやすく、丁寧な答弁を心掛けてまいりますので、よろしくお願いいたします。ご承知のとおり、土佐清水市は過疎化、少子高齢化が急速に進んでおります。中学・高校を卒業後、ほとんどの生徒が進学あるいは就職のために市外へ転出しています。この人たちに清水に戻ってもらうためには、出産や子育てにおけるさまざまな希望を叶え、安心して子どもを生み育てられる環境づくりが必要となります。そのためには、働く場所がなければその希望を叶えることはできません。
皆さんからよく「市内には仕事がない」と言われますが、農業や漁業、林業の後継者・担い手不足、足摺のホテルの方でも、また病院や介護施設などでも、慢性的な人手不足が続いております。雇う側では雇いたくても雇う人がいない。しかし一方で、働きたい人は働きたい仕事がないという、こういうミスマッチが今の土佐清水市の状況であります。
本市は東京や大阪などの大都会からは遠く、また企業誘致も期待できないことから、現在市といたしましては、古くから土佐清水市を支えてきた農林漁業・観光業、こういった基幹産業を復興させることができるように、土佐清水市の特色を活かした雇用創出に取り組んでいるところであります。
今は市内に皆さんの希望する仕事・職種はないかもしれませんが、将来「清水に残りたい、または清水に帰りたい」と思ってもらえるような仕事をつくる取り組みを推進してまいりたいと思っております。
一方で、本市には独自の高校・専門学校・大学生への奨学金制度があります。この奨学金については、卒業後に清水に帰って就職した場合には奨学金の返済を免除するという事業の拡充を行いました。そして、これまで中学卒業までになっていた医療費無料化を高校までに、また、第2子以降、2人目の子どもについては保育料無料化を行うなど、子育て・教育環境についてもさらに拡充・充実させていきたいと考えております。
仕事・子育て・教育を総合的に推し進めながら、人口減少、過疎・少子高齢化に歯止めをかけ、活気ある土佐清水にしたいと思っております。
中浜・大浜地区の中学生通学について
(答弁)
現在、土佐清水市の路線バスは、一部を除き、西南交通のバスが運行しています。中浜・大浜方面も西南交通が運行を行っており、中村と足摺の間を上り便と下り便が1日9本ずつ運行されており、国・県と沿線の市町村(この中村・足摺線では四万十市と土佐清水市)とが、補助金をだしあって運行を行っています。今回の質問を受け、西南交通に問い合わせをさせていただきました。
まず、路線バスの時間変更については、基本的には時間変更は可能であるとのことですが、中村・足摺間のバス路線(議員の言う中浜・大浜線)のダイヤは、土佐くろしお鉄道中村駅に発着する列車と連結していることと、現在の利用状況などにより、ダイヤによっては、時間変更ができない便もあるとのことです。
また、中学校までのバスの乗り入れについては、現在、窪津線のバスは乗り入れを行っておりますが、中浜・大浜線についても乗り入れは可能であるとのことです。
現在、中浜・大浜方面からは、約15名が清水中学校に通学されているとお聞きしておりますが、みなさんの要望ということであれば、改めて西南交通に申し入れをさせていただきたいと思っています。
なお、西南交通からは、過去に他の市町村でも同じようなケースがあり、要望に応え、運行形態を変更したが、実際の利用はなかったケースがあったようですので、変更された際には、是非ともバスをご利用していただきますよう、お願いいたします。
路線バスの増便について
(答弁)
現在、土佐清水市では、路線バスの運行に年間約4,000万円を要しています。便数を増やすとなると、この金額は、更に増えることとなります。先ほどの質問で答弁したとおり、中村・足摺間の路線バスは、国・県と沿線市町村が補助金をだしあって、運行維持を図っています。1便あたりの利用者数が一定数に達しないと、国の補助金がもらえなくなる制度となっており、利用者が少ない便を無くし、便数を減らすことによって、その基準をクリアしながら、補助金の対象路線として維持を図っているところです。
この路線も、以前は今よりは便数も多く、最終便についても時間帯が遅い便もあったようですが、利用者が少ない便から順次、なくなって、現在の便数、運行ダイヤとなっています。一定の利用者数が確保できない限りは、増便は難しいものと考えます。
国の補助対象から外れれば、廃止あるいは、土佐清水市単独でバスを走らせこととなり、多額の費用が必要となりますので、利用者の少ない現段階では、要望に応えることはできないというのが現状ですので、ご理解をお願いしたいと思います。
地域でのゴミ掃除について
(質問)
私は地域でのごみ掃除について提案があります。私はよく自転車で出かけるのですが、よく道のすみに空きカンやビニール袋がころがっています。特に、お祭りの時には海に食べ物を入れていた容器などが浮いています。お祭りの後はボランティアで地域の人や中学生が掃除をしてくれていますが、お祭りでなくてもゴミは気軽に捨てられています。このことから私は「ゴミを捨てる」ということが深く考えずに行われ、気づかない間に習慣化されている人もいるのではないかと思います。私を初めとし誰もが思っていると思うのですが、土佐清水市の自然がどんなにきれいで、どんなに美しくても、地域の人たちがごみを捨てていたり、その人たちの心がきれいでなければ、せっかく来てくれた人たちも満足しては帰れないと思います。だから、ゴミ掃除などの地域での活動を増やしてほしいです。そうすればきっと一人一人の意識も高まり、土佐清水もきれいになると思いますが、市では何か取り組みをしてくれませんか。
(答弁)
まず、「ごみを捨てる」ということについてですが、道路などにごみをすてることは法律で禁止されている行為です。ごみの処理については「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」という法律で細かく決められています。この法律の第16条には「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。」と決められています。
また、同じ法律の第5条には「何人も、公園、広場、キャンプ場、スキー場、海水浴場、道路、河川、港湾その他の公共の場所を汚さないようにしなければならない。」とされています。ごみをみだりに捨てたり公園や道路や港などを汚すことは法律で禁止されているのです。市でも「空き缶等の散乱防止及び環境美化に関する条例」を制定し、空き缶等を持ち帰ったり回収容器に収容するなどして環境美化の推進や美観の保護をしていこう、と取り組んでいます。
しかし、現実には残念ながら、公園や道路、港などに空き缶やたばこの吸い殻、ビニール袋が捨てられているのがよく見られます。これは言われたように、環境や美観のことについて深く考えずごみを捨てる人がいるということだと思います。
市では、毎年、国が定めた環境月間である6月の第1日曜日に、地域の方々に参加を呼びかけ市内一斉清掃を行っています。これは環境美化や美観の保護を図るとともに一人一人の意識を高めてもらうことを目的としています。また、これとは別に、各地区で市民の方や団体の方々がボランティアで清掃活動を行っていただいており、また一般市民の方々に参加を呼びかけ環境美化・清掃活動を行う団体もあります。市もこのような活動について、回収されたごみの収集や運搬などで協力しているところです。
できれば身近な場所でこのような活動に参加してみてください。そして、ごみを捨てるということを考え、環境や美観保護について意識を高め、自分の周りの方々にも広めていってもらえたら、捨てられるごみも少なくなっていくのではないかと思います。
道の駅について
(質問)
国道沿いにある三崎の「道の駅」について質問します。以前はお店などがたくさんありにぎやかだったと思いますが、土佐清水の人口が減るとともに活気がなくなって訪れる人や店も少なったような気がします。地元の人や観光客などたくさんの人に来てもらうには、気軽に寄って地域のことをもっと知ってもらえるような取り組みをすることが大切だと思います。そのために、近くにある「土佐食」と連携をして商品を造ったり、地域の野菜や魚を直売したり、イベントを行ったり、最近できた喫茶店をもっと取り上げたりしたら良いと思います。市としてはどんなことを考えていますか。教えてください。
(答弁)
先に、現在の道の駅の運営方法について説明させていただきます。
野菜等の直販所や食堂がある建物は土佐清水市が管理する施設でありますが、現在は(㈱土佐食が指定管理者といいまして)、市から㈱土佐食に施設の運営について任せており、平成26年7月以降現在まで、毎年前年度と比較して、利用者・売上額ともに増加している状況ではあります。ただ、おっしゃるようなご意見はずっと寄せられており、以前より担当課として㈱土佐食と活性化策の検討は進めてきた経過はありますが、具体的な取り組みに繋がっていないのも事実です。
私もこの4月から担当となり、そのようなご意見をお聞きするたびに責任も感じ、何らかの対応を図らなければと思っているところです。実は役所の若手職員10名程度をメンバーとした「道の駅再生計画チーム」を立ち上げたばかりで、本日午後に第一回チーム会議を持つことになっております。担当者の枠を越え、若い人たちの新たな視点での店づくりやイベント等の提案を頂きながら、指定管理者(運営者)である㈱土佐食と具体的な計画を立案し、可能な事から実行していきたいと考えております。
今回この議会が開催されたことで、このような出会いもできました。中学生の方々の楽しい提案も頂けたらと思います。アイディアがおありでしたら、是非ご提案をお願いしたいと思います。
子どもに楽しんでもらえる観光地に
(答弁)
ご存じのように、土佐清水市は自然が豊かで、ほとんどが足摺宇和海国立公園の区域内にあり、風光明媚な「足摺岬」や「竜串・見残し」などの観光地があります。また「宗田節」や「清水サバ」などのおいしい食材も多くあり、年間を通じて約69万人の観光客が本市を訪れています。ただ、子供たちが楽しめる観光地は、と考えてみますと、ご指摘のとおり、利用できる施設などは少ないように思います。
今は少ないですが、近い将来に目を向けると、竜串地域で再開発が計画されていて、子どもを含めて、多くの皆さんが楽しむことができる施設が整備される予定です。
まず、皆さんご存じの、竜串にある「足摺海洋館」が、平成32年夏頃に、リニューアルオープンします。この施設は、現在の施設の1.5倍程度になり、「竜串地域全体が大きな自然の水族館」というコンセプトのもと、足摺・竜串の原生林から竜串湾、深海に至る生物の展示や、タッチングプールなど、子供たちも楽しめる施設になります。
新海洋館の隣には、国立公園ビジターセンターが、平成31年度整備予定です。この施設は、国立公園の自然資源の保全・活用の拠点として、環境省が整備するもので、自然観察会や学習活動など、子どもたちが勉強する事ができる施設となります。夏休みの課題などに、大いに活用して頂きたいと思います。
また、現在の爪白キャンプ場も平成31年度に、大手アウトドアメーカー「スノーピーク社」の監修のもと新しく生まれ変わります。昨年、キャンプ場の基本計画策定のため、モニタリングキャンプを実施しました。県内外から20組の家族連れに利用して頂き、近くの川で川エビを捕ったり、海辺でバナナボートを体験したりして、大好評でした。爪白キャンプ場が再整備されれば、このような体験ができる、楽しいキャンプ場になると思います。
観光客のニーズも、見る観光から体験できる観光にシフトしてきました。本市の観光も、風光明媚な景色をみてもらう観光から、ここでしかできないような体験を楽しんでもらう観光に対応していかなければならないと思います。
震災時の妊婦のケアについて
(答弁)
南海トラフ地震など大規模災害が発災した際には、妊産婦は福祉避難所へ受け入れることとしています。福祉避難所とは、高齢者、障害のある方、妊産婦、乳幼児など一般的な避難所では生活に支障のある方を対象に受け入れをする、特別な配慮がされた避難所です。
指定した福祉避難所は、看護師、介護員が配置されている施設や病院と併設された施設であり、医療・介護のケアを行うことができます。現在、市内6か所の介護施設等を福祉避難所として指定し、避難に必要な備品を整備するなど受け入れ体制を整備しています。
また、市内医療機関の助産師と市保健師が連携して、妊産婦の産前産後ケアを推進するとともに、市内救護病院と連携、協力して、医療救護体制の具体的な災害時行動計画の作成に取り組んでいるところであり、今後、災害時の出産への対応を助産師、保健師が協力して行うことや県や医療機関と連携して緊急時には幡多地域の災害時の拠点病院である幡多けんみん病院へヘリコプターで救急搬送する体制づくりなどの取り組みを進めます。
*福祉避難所
特別養護老人ホームしおさい、障害者支援施設太陽の家、あんきな家共生サービスホーム、ケアハウスひだまり、介護老人保健施設サンケアしみず、デイサービスセンターひまわり
*救護病院
渭南病院、松谷病院、足摺病院
災害時のドローン活用について
(答弁)
ドローンにつきましては、昨年12月にドローンを2機購入し飛行訓練を重ね本年5月1日より本格運用を開始しております。ご質問のフライト時間ですが、バッテリーでの飛行で最大28分となっております。しかし安全に戻ってくる状況などを考えバッテリーの残量が30%になった時点で帰還をさせております。実質約20分の飛行となりますが予備バッテリーがありますので交換後すぐ飛び立てる体制をとっております。
また強風、悪天候での使用ですが、風の場合は風速10~15m毎秒が活動限界といわれています。清水消防では、安全性を考え風速8m毎秒以上で飛行を見合わせるとしています。天候につきましては、機体が防水性でないため降雨時や霧の発生時では使用ができません。
防災の分野で期待度の高いドローンですが風と雨には弱点となっております。
次に、NTTドコモによるドローン中継局についてですが報道では、茨木県など6県において実験試験局免許を取得し実証実験を行っている。今年の5月10日~17日にかけ群馬県での実証実験で成功したとのことです。専用の小型中継局をドローンに搭載し周辺のNTTドコモの基地局周波数を上空で捉え中継することで臨時の通話エリアを形成するというものです。今後、ドローンへの電源確保など実効性のある24時間運用の実験をする予定のようです。中継局早期実用化をはじめ災害対策への取組みを強化していくとのことです。
高知県での計画はとのことですが、実証実験のため6県を選び行ったもので高知県では予定がないとのことです。しかし、近い将来実用化となれば災害時高知県他全国でドローン中継局が運用されるものと理解しております。
災害後の子どもたちの心のケアについてどのように対応するか
(答弁)
大規模災害後の被災者への支援として、市保健師による各避難所への巡回により、子どもや高齢者など被災者が安心して避難所で生活できるよう、定期的な水分補給、運動機能の低下を予防する体操の実施や、声掛けなどにより被災者に寄り添い、心とからだのケアを行うこととしています。子どもは、自分の感情や不安、苦しみを⾔葉で表現する力が、十分に育っていないために⼼や身体の症状や行動上の問題など様々な反応を示します。支援のポイントとしては
・子どもにとって安心できる人間関係を作り、不安感を和らげる
・生活環境が整うと、症状の多くは徐々に消失するが、なかには、時間が経過してから心の問題が表に出る場合があるため、長期的に見守り等支援する
・養育者の気持ちが子どもに影響するので、養育者への支援や配慮が必要
などです。
避難所での子どもの身体症状の把握など実態把握調査や保護者を含めたニーズ調査を行い、心身や生活環境を確認し、改善に取り組むとともに、子どもの遊び場や遊具の確保、物資(ミルク、オムツ、離乳食は必須)の確保に取り組むこととしています。
また、高知県では、発災後48時間以内に「心のケア対策会議」を設置し、情報収集・把握を行い、心のケア対策についての方針、活動計画を決定します。構成機関は、県障害保健福祉課、精神保健福祉センター、高知大学医学部、高知県精神科病院協会等となっています。
国や他県との情報交換や心のケアチーム派遣調整等の事務的対応は県障害保健福祉課が行い、市町村や福祉保健所、心のケアチームへの実動に関する専門的助言は精神保健福祉センターが行います。高知県が設置する「心のケア対策会議」と連携して対応したいと考えます。 加えて、熊本地震で開設された「こどものひろば」など、NGO等の民間機関と連携して、子どもの心身をケアするための、
子どもの居場所づくりに取り組みます。
清水高校の立て直しについて
(答弁)
ご存じのとおり、清水高校は、加久見川河口に隣接した海抜2.2mに位置しており、先ほど、議員は、高校への津波到達時間を最短4分と言われましたが、高知県が発表している想定では、30cmの津波が襲来する場合は12分、最大15mの津波が襲来する場合は34分とされております。何れにいたしましても、清水高等学校は、立地条件等から台風による高潮や地震による津波被害などを受ける恐れが高い学校となっています。そのため、学校が被災した場合、早期の教育活動再開を支援するため、清水中学校施設の共同利用について、平成28年度に「災害時における学校教育施設の活用に関する協定書」を締結したところであり、ご質問の清水高校の高台移転の必要性につきましても、十分認識をしているところであります。
清水高等学校は県立学校なので、学校を所管する高知県教育委員会では、平成26年度に「県立高等学校再編振興計画」を策定し、その中で、清水高等学校は、南海トラフ地震の津波により大きな被害が想定されることから、適地への移転検討をする学校とされております。
清水高等学校の高台移転については、平成31年度からの後期計画に、具体的な施策が策定されるよう検討がなされていまして、これまで数度にわたり、県教育委員会担当者が本市を訪れ、清水高等学校や清水中学校の立地場所や施設・設備などについての確認と本市担当者と意見交換を行っており、高知県議会、本市市議会でも高台移転に向けての論議がなされています。
土佐清水市といたしましても、清水高校生が、できるだけ早く安心した環境で授業等を受けることが出来る環境づくりが必要であると認識をしており、泥谷市長も高知県教育長に対して、清水高等学校の早期高台移転の要請を行ったところであります。今後、引き続き、高知県教育委員会と情報共有などを図りながら、清水高等学校の早期、高台移転に向け取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。
漂流してきた瓦礫について
(質問)
メディアなどによると、漂流物のうち50%から90%が自然河川からでる流木であることが分かりました。土佐清水市は自然が豊かなので、漂流物は東日本大震災より多く流出することが予測されます。漂流物を撤去するには撤去場所が必要となります。その場所をどこにするのか、お考えでしょうか?
(答弁)
漂流してきた瓦礫の処理について、との質問ですが、災害が発生した場合に発生するごみは漂流してきた瓦礫だけでなく、様々な種類のごみが大量に発生します。これらの、災害のために発生した、生活環境の保全上特に処理が必要とされる廃棄物を災害廃棄物と呼んでいます。ここでは、災害廃棄物全般についてお答えさせていただきます。
災害発災時には大量の災害廃棄物が発生します。皆さんは土佐清水市で平成13年に発生した西南豪雨災害をご存知でしょうか。下川口地域や市内各地で豪雨による大きな被害をもたらしました。特に被害が大きかった下川口地区では、災害後大量の災害廃棄物が発生しました。これらのごみは通常の処理方法では間に合わず、一時的に仮置きをしておく場所が必要となります。西南豪雨災害では、初めは下川口の港に仮置きしていましたが、間に合わなくなり、被災した下川口中学校の校庭などへも仮置きすることになりました。
しかし、これから発生が予想されている南海トラフ地震においては、さらに桁違いの大量の災害廃棄物が発生することが予測されます。そしてこれらのごみは撤去するだけでなく、分別し、利用できるものは再資源化し、ごみの減量化を図ったうえで、最終的にその種類により適切に処分することが求められます。このようなことから、災害廃棄物の処理について、県は、高知県災害廃棄物処理計画のなかで、一次仮置き場、二次仮置き場を設置し対応するという方法を検討しています。大災害時に発生する大量の災害ごみの処理は一つの市町村では対応することが困難なことから、市町村で一次仮置きし、広域を対象とした二次仮置き場に運び込み、分別や減量化など中間処理を行おうとする考え方です。
土佐清水市でも、29年3月に策定した「応急期機能配置計画」の中で、大規模災害時に発生する災害廃棄物の仮置場として、各地域の漁港など、市内で17ヵ所の仮置場の設置を想定しています。しかし、仮置場は災害時の被災状況によってはさらに多くの仮置場が必要となることも考えられます。皆さんもニュース等で知っていると思いますが、現在、九州北部で発生している豪雨災害や、昨年熊本県を中心に発生した地震災害など災害の種類により、災害廃棄物の量や種類は異ります。そのため、災害発生時においては、被災状況や災害廃棄物の種類などにより、臨機応変に適切に処理することが必要と考えております。
観光する場所について
(答弁)
本市の観光客数は、これは観光統計の話がでましたが、言われましたようにこの 3 年間、少しずつ減っているものの、だいたい69万人台で推移しております。しかしながら、平成7年には100万人を超えた時期もありましたので、それから比べたらかなり減少しているというのが、今の現状でございます。
土佐清水市の観光振興策についてのご質問でありますが、現在、高知県では、大政奉還・明治維新150周年、今年は大政奉還から150周年、来年は明治維新150 周年という、大変節目の年をむかえるわけでありますが、それにあわせて今年3月4日から、『志国高知幕末維新博』というのが2年間にわたって、今現在開催されているところであります。
県下15市町村21が地域会場となりまして、歴史資源を中心として、より多くの人に来てもらえるような、様々な取り組みが行われております。土佐清水市では、「ジョン万資料館」が地域会場に指定をされているところでありますが、このジョン万資料館を拠点とした、ジョン万次郎生誕地である中浜地区への漁船タクシーの運行や、この万次郎資料館では「ジョン万次郎検定」、そして「スタンプラリー」の実施、また、レンタサイクルに電動自転車も購入し、だれもが気軽に利用できるようにしておるところであります。
ジョン万資料館については、本年10月より改修を行うために、一時閉館をいたしまして、展示物もより一層充実させる、訪れたみなさんの記憶に残るようなインパクトとストーリー性で、訪れた方に興味や関心を持たれるような、そういう資料館へと磨き上げを行い、来年4月のリニューアルオープンを予定しているところであります。
また、先ほども答えておりますが、竜串地区の再整備を計画しております。竜串地区というのは、この3年間で大きく変わっていきます。ぜひ期待をしていただきたいと思いますが、繰り返しになるわけでありますが、新しい足摺海洋館、水族館が、平成32年夏ごろには完成をいたします。そして国が、環境省が整備をする国立公園のビジターセンター、これも平成31年4月オープン、今年度から工事に着手する計画であります。
さらに、爪白のキャンプ場につきましては、約15万人のユーザーを有した全国的なブランド力を持つ、有名な「スノーピーク」というアウトドアの総合メーカーが監修をしていただいて、爪白園地や竜串地域が持つ「海に隣接している」特徴を最大限に活かし、管理棟、そして宿泊棟も新しく新設して、海のベースキャンプとして整備、再来年の平成31年4月のオープンを目指しているところであります。
この竜串を再整備することにより、竜串地区での【体験観光】、そして足摺地区では【宿泊】、そしてこの市街地におきましては【食の提供】、こういった土佐清水市全体にわたる広域的な観光の流れを生み出すことができる、そういう取り組みが今行われているところであります。ぜひご期待をしていただきたいと思います。これは土佐清水市だけではなくて、幡多地域、さらには高知県全体に広がるものと、そういう風に確信をしているところであります。
次にジオパーク認定への再挑戦について、お答えをいたします。
ジオパーク、皆さんはどういう風に理解をしておられるでしょうか?まだまだ市民の皆さんに浸透しているとは言えておりません。ぜひ皆さんももう一度ジオパークについて学習を深めていただきたいと思いますが、簡単に説明すれば、ジオパークは素晴らしい自然や、おいしい食のほか、土佐清水市の歴史や文化など、ここにある背景や地質や大地の成り立ちといった、地球科学的な視点から、関わり、つながりを発見し、新たな“価値”を創造しようとする、そういう活動であります。
これらの価値を多くの市民で再認識し、理解し、地域の自慢、地域の遺産として、将来へ引き継ぐための保護保全を行い、教育や防災、そして、地域振興に役立てようと、そういう取り組みを今進めているところであります。
国内には43のジオパークがあります。それぞれの地域で、それぞれの地域づくりのために、主体的な活動がなされておるところであります。土佐清水市の今年の申請では、残念ながら認定見送りとなりましたが、再度挑戦するために、現在、課題を整理し、市民の皆様によりご協力をいただき、指摘事項の改善に向け、準備を整えているところであります。
認定という目標達成と地域づくりのための地域に根付いた活動として、今後も一生懸命に推進してまいりますので、将来の土佐清水市を担う中高生のみなさまをはじめ若い世代のみなさまに積極的な参加とご理解をお願いいたします。
3 月に神戸の方で、展開をしております『土佐清水ワールド』、中学生の皆さんも、今度の修学旅行で神戸の視察をなさったという事でありますが、この神戸の『土佐清水ワールド』の常連客の方々が、土佐清水市を訪れていただきました。そして、泊食分離といいまして、泊まるところと食べるところを別々に分けてですね、窪津の大漁屋で藁焼き体験をして、カツオのたたきを食べたり、夜は市内の居酒屋で、めいめいに食事をとって、そういうツアーが、神戸の皆さん、関西の皆さんが、土佐清水市に来ていただいて、そういう取り組みがなされました。
アンケートをとりました。アンケートの中でも、私が一番うれしかったのは、「景色が大変美しかった。」「食べるものが大変おいしかった。」それ以上に、この清水においでてくれた皆さんが感動して帰ったのは、この清水の皆さんの人情、お接待と言いますか、触れ合うことによって、この土佐清水市の皆さんの温かい人情に触れた。そのことが一番うれしかったといって、そのアンケートの一番に書かれておりました。まだまだ捨てたものではございません。そういった「食」や「景観」や、そういうモノを磨き上げながら、ジオパークの運動にも繋げながら、全国に発信をしていきたいと思います。
皆さんには、土佐清水市をみたらですね、遊ぶところもあまりない、映画館もない、コンビニも少ない、そういったないものばかりに目が行くわけでありますが、まだまだこの土佐清水市には、皆さんが気付いていない素晴らしい宝がいっぱい転がっております。ぜひそういう宝を見つけて、磨いて、育てて、そして皆さんとともに、全国に発信をしてまいりたいと思っておりますので、どうか皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。
少子高齢化について
(質問)
子育て家庭を支援するため、きらら清水保育園に「土佐清水市地域子育て支援センターどんぐりっこ」を併設して、育児相談、子育てサークル等の育成、子育てに関する情報提供などを行っていることを、市の広報により知りました。大変、楽しい 企画で高校生の中からも、保育士希望の者がボランティアとして参加できないだろうかと思いました。また、障害を持ったお子さんの参加も可能なのか、お聞きします。
(答弁)
まず、きらら清水保育園の中に併設している土佐清水市地域子育て支援センター「どんぐりっこ」について、説明させていただきます。
「どんぐりっこ」は、市内の未就学児童で保育園・幼稚園に行っていない子どもさんとその保護者等を対象としています。祝日を除く月曜日から金曜日まで毎日午前9時から午後4時まで昼休みを除いて開いています。未就学の子どもさんと保護者が一緒に来て、子ども同士で遊ぶことで共に刺激を受け成長したり、保護者も他の子どもや親同士で交流することにより、子育て情報を共有し、子育ての孤立を防ぐことにつながっています。
また、育児相談等も行っています。相談内容は、「しつけ、食事、歯のこと、排泄のこと等」多岐にわたり、昨年度は200件の相談がありました。 これらの相談に答えることで、保護者の悩みや不安の解消に努めています。
他にも、毎週水曜日には、下ノ加江保育園の中に「下ノ加江どんぐりっこ」を開設したり、曜日を決めて各保育園の園庭解放も行う等市内の各地でも幅広く活動しています。平成28年度の親子併せた利用者延べ人数は、下ノ加江の「どんぐりっこ」を含めて3、258人となっています。
さて、ご質問のボランティア希望ということですが、大歓迎です。ぜひ「どんぐりっこ」に来て子どもたちと一緒に遊んでほしいと思います。子どもたちも大喜びとなると思いますし、参加した保育士希望の人の将来にも役立つものと思います。高校生ですので、夏休み等に参加することになると思いますが、できれば木曜日に参加していただくと、宗田節のみそ汁の作り方や魚のさばき方など色々な事業・講習をやっていますので、ボランティアで参加してくれる高校生の皆さんにも、役立つものと思います。
また、障害を持ったお子さんの参加については、全然問題ありません。障害があっても、なくても「どんぐりっこ」の職員は全力でサポートしますので、気軽に来ていただきたいと思います。
交通整備について
(答弁)
布と下ノ加江の間の道路につきましては、主に海岸沿いの県道(間崎・布・堂ヶ谷線、延長7,861m)と山側の市道(下ノ加江・布線、延長262,911m)の2路線があります。
言われたとおり、さる6月27日(火)の夜、下ノ加江と布を結ぶ県道で土砂崩れが発生し、2日間にわたって全面通行止めとなり、通学や通勤、通院などに利用する住民のみなさまには大変ご不便をおかけいたしました。
この県道につきましては、通行量も多く整備を優先いたしますので、この5月末には、高知県・土佐清水市・地元・下ノ加江と布の区長と現地確認を行い、幅員(道路の幅)が狭くガードレール等が未整備の箇所について、今後、改修をしていくように話し合いを行っております。
また、市道につきましても、地元関係区長と現地確認を行っておりますが、現在は、平成27年度から平成29年度にかけて、カルト谷周辺の延長147mを山留擁壁による整備を行っているところです。
特に、カーブや斜面のキツイ深谷周辺につきましては(議員が崖で危険なところといわれている箇所だと思いますが)、(道路の上と下の)土地の地権者を確定できないなどの問題があり、改良工事の実施が不可能となっております。現時点では、山側の土砂等の取り除きを行い、現道の幅員を確保できるよう管理したいと考えております。
この路線は、災害時における県道の迂回路としての役割を果たす道路として、また、今後発生するであろう、南海トラフ地震にも同様の機能を期待する大変重要な道路と認識しておりますので、道路の維持・修繕はもとより、先ほどの解決が大変難しい問題もありますが、そういった課題も含め危険な個所の改良工事につきましても、今後において検討していきたいと思います。
災害時の備蓄品について
(答弁)
平成25年5月15日に公表された「高知県版南海トラフ地震による被害想定」では、土佐清水市では発災一日後の避難者数は、避難所・避難所外を合わせ約14,000 人と見込まれております。ただこの人数は平成17年10月の国勢調査を基にしていますので、平成27年10月の最新のデータに置き換えれば本市の人口は約20%減少しており、合計11,200人と推測いたします。
本市では発生直後の1日3食分を市で準備し、以降は全国より送られてくる食糧・物資で対応していきたいと考えております。現在市が備蓄している食糧は、14,000人×3食分で42,000食となっており、うちアレルギー対応食として4,000食分のアルファー米を準備しています。また、高知県も総合公園運動場(野球場)の上側にある倉庫に土佐清水市分として 7,000 食の備蓄を行っており、現在合計で49,000食の食糧備蓄が整っています。
備蓄食糧を増やしてはとのご意見ですが、この備蓄食料にも賞味期限がありますので、買い替えを行っていく必要があります。買替が一度に重ならないように市ではH23年よりH28 年で計画的に備蓄を進めてきました。本年度よりこの買替が生じ、次年度以降も毎年買替が続きますのでその費用を負担していかねばならず、備蓄食料を増やせば費用負担も増えるということになりますので、市の備蓄は必要最小限分とし、市民の自己備蓄とあわせ先に述べました国・県よりの食糧・物資の到着を待って対応していきたいと考えます。
また市の備蓄は個人の嗜好などには対応は困難ですし、場合によっては指定避難所に避難できず、市の備蓄食糧が手に入らない場合もありますので、家庭内備蓄を最低3日分準備していただくよう、防災学習会などあらゆる機会において、お願いしているところです。皆さんも今日家に帰って、非常持ち出し袋が家に準備されているか、非常食は3日分準備されているかを確認し、もしないようでしたら家族話し合い、必ず準備をしてくださいますよう、強くお願いいたします。
次に食糧の保管方法についてであります。
市では各地区にプレハブ建ての防災倉庫を整備しています。各地区からもこの倉庫への備蓄食糧の分散備蓄の要望は上がってきておりますが、夏場は倉庫内の室温が50℃近くなり、品質保持や衛生管理の面より安全性の確保に問題がありますので、常温で保管できる大きな建物、下川口・三崎の防災拠点施設や中央公民館、消防署などに地区ごとの人数に応じた分を保管し、災害時にはそこから各避難所に配分するようにしているところです。
また、熱心に自主防災組織活動を行っている地区では、住民が出役で自分たちの力で市の補助を利用して避難小屋の建設や、休校・休園をしている保育園や学校施設の改修を行い、そこに食糧備蓄の取り組みを独自に進める動きもありますので、市としましても常温で保管ができる環境が整った地区へは、一定量の市の備蓄食料の配備も行っています。このような地域の取り組みについては継続的に支援を行って参ります。

