土佐清水が生んだ世界的偉人、ジョン万次郎

教育委員会

ジョン万次郎(中濱万次郎)は、1827年に高知県土佐清水市中浜で生まれました。14歳の時、漁に出て遭難し、アメリカの捕鯨船に救助されます。その後、アメリカで教育を受け、英語や航海術、測量技術などを習得しました。

10年後、万次郎は日本に帰国し、幕府に仕えました。彼の英語力や航海術は、鎖国状態にあった日本にとって非常に貴重なものでした。万次郎は、日米和親条約の締結や咸臨丸の太平洋横断など、日本の近代化に大きく貢献しました。

万次郎は、坂本龍馬をはじめとする多くの偉人たちにも影響を与えました。彼の国際的な視野や進取の精神は、幕末の志士たちに刺激を与え、日本の未来を切り拓く原動力となりました。

万次郎の功績は、単に知識や技術を伝えたことだけではありません。彼は、異文化への理解を深め、人々との交流を大切にしました。その姿勢は、現代の私たちにとっても学ぶべきものです。

ジョン万次郎は、土佐の海が生んだ、まさに時代のパイオニアでした。彼の生涯は、困難に立ち向かい、道を切り拓く勇気を与えてくれます。

ジョン万次郎資料館:ジョン万次郎の生涯や業績に関する資料を展示しています。